2002年 海外公演レポート
「江戸糸あやつり人形」南米公演 (9月9日〜10月2日)


■ ブラジル公演・サンパウロ(受入 : ブラジル日本文化協会)

 09/10 12:00- サンパウロ リベルダーデ広場・大道芸


 一昨年と同じ場所での公演。
 この場所を選んだのは、劇場に来ない人が大勢いることを知っていたため。日系人が集まりやすい場所をと考えた。

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演目 かっぽれ / 酔いどれ / 獅子舞
観客 150名


 09/10 16:00- サンパウロ ブラジル日本文化協会・講堂


 一昨年と同じ会場は受入側の要望。
 平日の日中だったため、集まりは悪かった。しかし前回の評判を聞いて95歳になる方が、1000km離れたコロニアから駆け付けて来たと挨拶された時は、やって良かったと思った。

演目 全て
観客 120名


 09/11 11:00- サントス サンパウロ援護協会サントス厚生ホーム 


 移民が最初に収容された跡地に建てられた老人ホーム。
 皆さんじっくりと楽しんでいた。

演目 かみなり以外全て
観客 70名




■ ブラジル公演・ブラジリア(受入 : ブラジリア日伯文化協会連合会)

 09/12 20:00- ブラジリア バルジェン・ボニータ日伯文化協会・会館


 さすがブラジルと言いたくなる程広々した畑に囲まれた公民館。辺りには民家も少ない。
 舞台になる台は立て掛けられ、照明もない。重い舞台を組むときにいつの間にか地元の人が集まり、手伝ってくれた。照明は投光機。手造りの舞台になる。日系人以外の人も多く集まり、農村らしい暖かな雰囲気の公演になった。

演目 全て
観客 80名


 09/13 20:00- ブラジリア タグアチンガ日伯文化協会・会館


 前日のバルジェン・ボニータと同じ、ここも衛星都市のひとつだが、町として開けている。
 照明がなく、前日同様にする。

演目 全て
観客 100名


 09/14 16:00-/20:00- ブラジリア 本願寺・講堂 


 宗派に関係なく地域交流の場として活用しているとのこと。土曜日ということもあって観客動員が期待されたが、残念な結果になった。理由は以下のとおり。

●文化協会連合がこのように主催するのは今回が初めてだったので、勝手が判らなかった。
●「江戸糸あやつり人形」がどういうものか判らず、もう一つ宣伝出来なかった。お客さんから「もっと宣伝すべきだった」と随分言われたそうだ。
●教会の求心力が落ちてきている。

 帰国後にお手紙をいただいた。観客が大喜びだったこと、そしてまた機会があるならブラジリア公演をお願いしたいとのこと。嬉しい限りである。

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演目 全て
観客 昼70名・夜60名




■ ブラジル公演・マナウス(受入 : 西部アマゾン日伯協会)

 09/16 14:00-/19:00- マナウス 西部アマゾン日伯協会・講堂


 昼公演は日本人学校生、日本語学校生、日本企業に出向している日本人の母子が中心だったが、3分の1程いた母子は休憩中に帰ってしまった。ポルトガル語を交えての公演が日本人には難しかったかもしれないが、よく聞く「地元と交流しない日本企業の体質」を感じ、残念だった。
 夜公演は様々な人が集まり、面白い公演になった。

演目 全て
観客 昼80名・夜100名




■ ブラジル公演・トメアス(受入 : トメアス文化協会)

 09/18 11:30-/14:30- トメアス文化協会・講堂


 滅多にない機会なので、トメアス内の小・中・高生2400人に見せたいと到着したときに依頼されたが、1回に400人が限度で時間的にも体力的にも無理と2公演にして頂いた。

演目 かっぽれ、酔いどれ、獅子舞
観客 朝昼あわせて700名


 09/18 19:30- トメアス文化協会・講堂


 朝昼と同じ会場にて。
 主産物である胡椒の収穫の真っ最中で多忙を極め、人が集まるのかと心配されたが、開演を19時半にしたことと滅多に日本文化が来ないことから、日系人のみならず多くの地元の人が集まった。

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演目 全て
観客160名




■ ブラジル公演・ベレン(受入 : 汎アマゾニア日伯協会)

 09/19 19:00- 在ベレン総領事公邸 歓迎夕食会


 歓迎会でデモンストレーション。
 パラー州文化省長官、パラー州芸術院総裁などベレンの文化人が集まる。「日本の芝居は暗いものばかりと思っていたが、何故明るいのか」と聞かれる。時を忘れて盛り上がる。

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演目 かっぽれ、酔いどれ、獅子舞
観客40名


 09/20 09:00- ベレン パラー州芸術院


 ベレンの「日本週間」の文化講座の1つだった。
 9時過ぎからレクチャーとデモンストレーション。参加者は15名と限定。漏れた応募者は見学者に。参加者は10代から60代までと幅広かった。
 人形の解説・かっぽれ・男の胴/女の胴・黒髪・獅子舞と説明中心に進める。見学者に盲人もいて、実際に人形を手で触ってもらった。質問を受けたあと、人形を体験してもらう。

 11時からのワークショップ。予定になかったので急遽前日に材料を買っておく。
 ストローやタコ糸など簡単に手にはいる物にする。全員とても熱心で、しかも器用だったが、ちょっと難しかったのか12時の終了時間を越えてしまった。しかし帰る人はなく、完成した人形を持つ顔は生き生きしていて皆嬉しそうだった。スタッフが全員手伝っていたのでその時の写真がないのが残念。

参加者・見学者45名


 09/20 19:00- ベレン 汎アマゾニア日伯協会・講堂


 日本週間・作文コンクール表彰式。
 各講座修了者への修了証贈呈後にデモンストレーション。

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演目 かっぽれ、酔いどれ、獅子舞
観客 150名


 09/21 10:30- ベレン レプーブリカ公園・大道芸


 公園内のステージの使用許可を取っていたが、当局の連絡ミスから工事が先に入っていて使えなかった。公園のまわりのマンゴ並木の下で大道芸を行う。
 土曜日の午前中ということもあって人出は少なかったが、暑さや風は気にならず楽しむことができた。
 日系人はほとんどいなかったが、獅子で頭を噛もうとすると皆はにかみながらも頭を出してきた。

演目 かっぽれ、酔いどれ、獅子舞
観客 150名


 09/21 18:00- ベレン 汎アマゾニア日伯協会・講堂


 公演後同じ場所で「日本週間」を締めくくる盆踊りが盛大に開かれるので、客席後方は少し雑然としていた。また芝居「かみなり」の途中で人形の足が壊れてしまった。必死にアドリブで台詞をつなぎながら舞台の上で修理をしたのだが、客席も固唾を飲んで見ていたようで、治ったときには大きな拍手が起こって無事芝居を続けられた。

演目 全て
観客 500名




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